財布は金銭を収める入れ物のことで
月曜日, 11月 30th, 2009江戸時代には銭(ぜに)入れともいった。
銭つかいの経済が発達してから普及したもので、たぶん金(かね)包みより出たものであろう。
大判、小判、豆板(まめいた)銀、額(がく)、波(なみ)銭などの貨幣が鋳造され、それが日常の通貨として使用されるようになって、財布の利用が普及した。
なお、大判は通貨ではなく、戦勝のおりの報奨金であったから、財布に収めるものではなかった。
財布の形態は、長い紺木綿を二つ折りにして左右の両側を縫い留め、開口部の一方を少しあけ、そこに乳(ち)をつけて、その乳に、首から下げるための打ち紐(ひも)を通す。
この財布の底に銭を入れて、ぐるぐる巻いたものを懐中深く収めておく。
商人のなかには、盲縞(めくらじま)の袋に白抜きで屋号を入れたものを用いた者もある。